黒川伊保子

男性と女性では異性に関して、「感じる能力」に大きな差があり、大抵の場合、女性のほうが高くなっています。それもそのはず。女性は、子どもを産むのに命がけです。種によっては1回の生殖に2~3年もかかるのです。 一般的に女子の方が「恋の確信が深く」、「相手に厳しい」のはこのためです。厳選した遺伝子の相手に一時期はしっかりほれるけども、恋の興奮が去った後に相手の「あら探し」をはじめるのは種の戦略なのです。 一方男性は、生殖に関して命を失うことはほとんどなく、時間でいえば、30分もあれば済むので、「異性のあら探し」をしないのです。とくにプライベートエリア内(手の届く範囲)に入ってきた異性に関して、とてもとても観察力が低いです。バストやヒップが豊かでウェストがくびれている、などという「女性ホルモン分泌の証し」となるポイントには刺激を受けるものの、彼女の表情や髪型になんて、とんと意識が行きません。細かいあら探しはせずに、目の前の異性が発情すれば、これに応えて、鷹揚に発情してやる、という感じです。 女性からしたらそんな簡単に…・・・とビックリする話ですが、男性脳の観察力の低さは、生殖能力の高さの証しなんです。